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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第26章 執着


強いて言うならば、もっと気兼ねなくオレに甘えてほしいと思うくらいだがまぁそれも追々だ。

グレイスが恥ずかしがらずに済むよう肌を隠すように身体をくっつけてから下着のホックを外し、ベッドのフチから中央へと抱き上げる。その時にワンピースも下着の上下も取り去って、オレも手早く衣類を脱ぎ、身に付けているのは互いに贈りあったネックレスだけになった。

遮るものが無くなって、五指を絡めてもう一度深くグレイスの唇を堪能する至福の時間。その段になって急に背中をぱしぱしと叩かれ『待て』を掛けられた。

「ん…んん、ッハ…なんだ」

聞けば外出して汗をかいているからシャワーを浴びてからにしたいという旨だった。
何をそんなこと、と正直思った。
仮に汗臭かろうと、それはそれでまたグレイスのことを一つ知れる好機なだけなのに。…と、そこまで考えてもしかしてオレが汗臭くて不快感を与えてしまったのかと思い直しすぐさま身体を離した。

「すまない。今すぐに汗を流してくる。グレイスはここで待っていてくれ」

「はっ?」

ベッドから降りようとするオレの手を掴んでもう一度グレイスからの『待て』が掛かる。何でそうなるの、と。
先に思い浮かんだ理由を至って真面目に説明すればやや呆れたように「回り過ぎる頭も困りものね…」と呟かれた。

「オレは汗臭くないのか?」

「全然。むしろニオってもイグニスの匂いだから良い」

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