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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第7章 もがき


その日の夕食の席は一段と重苦しい雰囲気だった。


あの後、ノクトお兄ちゃんとイリスが行方不明になって、その原因は自分が連れ出したからだとノクトお兄ちゃんが答えたらしい。

いつもは優しく話しかけてくれるお父さんも何も言わない。



その空気とさっき考えていたことが胸の中をぐるぐる回って、食事を4、5口食べたところで私はカトラリーから手を離してしまった。
胃の中は空っぽのはずなのに、全く食欲がわかない。
これ以上食べたらまた吐いてしまいそうだ。



「どうしたグレイス、もう食べないのか」

「うん…ごめんなさい…食べられなくて…。先に部屋に戻っても良い…?」

「それは構わないが…どこか具合が悪いのか? あとで医者を向かわせよう」

「ううん…少し疲れてるだけ。今夜ゆっくり休めば大丈夫だと思う…」

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