【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第25章 証
イグニスが私の中で達した時、腰を震わせながらぐりぐりと最奥に押し付ける感触に私もまたぶるりと身体を震わせた。
はぁはぁと湿度の高い息をしながら、二人共汗まみれなのも構わず抱きしめあって身体を密着させた。ぴったりと隙間なく寄せた身体から発する熱が余計に暑さを助長するけれど、そんなことお構いなしにずっとこのまま抱きしめあっていたい、そう思わせるくらいに一体感のある熱量だった。
繋がりあったところの収縮が治まった頃、ゆっくりとイグニスが身体を起こし、自分のモノの根元に手を添えた。先程より硬さと長さは治まったはずなのに ずる、ずるり、と存在感を感じさせながら私のナカから抜き出すと、
「「あ…」」
二人そろって同じ声が出た。
膣内から出てきたコンドームは、先端の精液溜まりの形が大きく崩れる程大量に吐き出された精液の重さに たぷん、と垂れ下がっていた。
そして…その上には朱色の跡が幾筋か付いていた。
「これ、」
「あぁ…グレイスがオレのモノになった証、だな」
「…うん」
ゴムを外して口を縛った後、彼の大きなものを受け入れてくたくたで動けない様子を察して私のそこも拭いてくれたイグニス。
そのティッシュにもうっすらと血がついているのが見えて、ほぅっと安堵の息が出た。
初めてが、望まない結婚をした先の愛のないセックスじゃなくて良かった。
私の初めてを、他の誰でもないずっと大好きなイグニスに捧げられて、本当に良かった。
それを実感したら、嬉しさと、何だか安心した気持ちがこみ上げてきて、ほろりと涙が零れた。