【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第25章 証
一度イグニスの両腕が膝裏に入り腰を引き寄せられると、繋がった部分がより一層ぐっと奥へ入り込む。イグニスの熱く硬いものが最奥を押し上げる感覚に、腰にゾクリと甘い痺れが走った。
遂に大きく動かされるかと痛みを予想し身構えをしたものの、どこまでも彼は優しくて。
ゆっくりと優しく馴染ませるように、かき混ぜるように腰を振り始めた。
「グレイス…っ、痛みは、大丈夫か…?」
「はぁ、んっ、だい、じょぶ…
ちょっと、くるし、ぃくらい…」
「そう、か…ッ。すまない、グレイス…オレ、ばかり気持ち良くなって…」
「そんなこと…あっ、ないよ…。私、今、すごく幸せだから」
その言葉にハッとしたような顔をして、次の瞬間には甘い甘い蜂蜜のような蕩けた笑顔を見せるから息が止まりそうになって…涙が出る直前みたいに鼻の奥がツンとした。
はぁはぁと息を吐きながら、必死という様子で途切れ途切れに話すイグニスの声。イグニスがよく言っている『グレイスが気持ち良さそうだとオレも気持ち良い』が、今ならよくわかる。
まだイグニスを受け止め慣れていないそこは確かにジンジンするけれど、そんな彼を見ていたら段々と痛みばかりじゃなくなってきた。
イグニスの低く色香をまとった声。欲望に飲み込まれそうに葛藤する美しい獣のような姿。
誰も見たことのない、この先誰にも見せるのことない私だけが知るイグニスの表情。
彼の仕草一つ一つに胸をいっぱいにする程満たされて、自分の中にいる存在の大きさと熱さが、耳元を何度も掠める興奮の色を濃くした吐息の熱さが、抱きしめてくる腕の強さと汗ばんだ身体の熱さが、全部愛おしくて。
だから次の言葉は口から自然と零れた。
「イグニス…もっと、動かして…
もっと、イグニスのこと感じさせて」