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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第7章 もがき


その行いに対し称賛する声が与えられる傍ら、
「そこまで頑張らなくても良い」と言われるのがグレイスは大嫌いだった。


それは自分に厳しくし過ぎているグレイスへの純粋な労りの言葉だったのだが、

『次期国王でも、真の王でもないあなたにそんな期待はしていないから、そこまで頑張らなくて良い』

と言われていると感じる程に、グレイスの精神は過去や、自分の立場に囚われて蝕まれていた。



皮肉なもので、王家としての運命『真の王』としての使命を背負わざるをえないノクティス、

片や、クリスタルにも選ばれず、妹という立場上王位継承権も一位ではない為、王家の使命や次期国王への期待も重みも直接的には背負うことが出来ないグレイス。

二人に与えられた変えがたい対照的な環境がこのような行動に繋がったのかもしれない。

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