【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第25章 証
寝室のドアを乱暴に開け閉めして、灯りをつける。
常夜灯ではない灯りを。
「ちょっと、何でそんな明る…んっ」
抗議を上げようとするグレイスの言葉ごと飲み込むようにベッドに押し倒し唇を上から押さえ込んだ。
愛する女性との初めての行為を暗がりでする選択肢はオレにはなかった。表情一つ、あえやかな声を溢す唇の動き一つ見逃す気はない。全てをこの目に焼き付けたい。
最初こそそれに抵抗するようにじたばたとしていたグレイスだったが、深くなる口付けに段々と意欲を削がれオレの舌の動きに応えるように柔く舌を巻きつけてきた。
そのままグレイスの甘い唾液を啜ろうと舌を舌で扱けば、「んぅ…」と甘やかな声が吐息が漏れ聞こえた。
既に興奮しきっている男の身体にその声は毒になりすぎて、余裕のないオレは事を進めようと、部屋着の上からグレイスの胸を両手で揉み上げる。
先日と同じように風呂上りで下着を着けていないそれはオレの手に添って柔らかく形を変え、対照的に中心部分の尖りは次第に硬さを強くして、指の間でコリコリと存在を主張した。
そのまま服の上から揉んだり擦ったりしてやれば、敏感になった先端が服に擦れて、唇を繋げたままグレイスが「ふーっふーっ」と切なげに息を上げた。
「脱がすぞ」
一気に捲り上げて上半身を裸にする。しばらくぶりに解放されたグレイスの唇が、はぁはぁと肩を上下させて息を吸う
一方で、オレの唇はグレイスの白い肌の上を忙しなく動き回る。
普段はグレイスの不安を取り除く為にあれこれと口を回している方だったとは思うが、今日は行為の合間に「愛してる」とか「可愛い」と心から勝手に湧き出る単語を発するのが精一杯だった。