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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第25章 証


イグニスに続いて私もお風呂を済ませてリビングへ戻る。
ソファで本を読みながら待っていた彼のところへ「お待たせ」と言って飛び込んだ。
勢私がいがよく行ったから、手元の本を横へ置く間もなかったらしく、足元からバサッと本が落ちた音がした。
それを気にもとめず、両腕でしっかりと私を抱きしめ返してくれるのが嬉しい。

「ん〜…いつものイグニスの匂い」

大きく息を吸い込んで、鼻先をぐりぐりと彼の首筋へと埋めた。正確にはいつものプラス私と同じシャンプーの香り。
今日は予め泊まる予定で着替えを持参していたらしく、その中に私の匂いも共存してるのが余計良い。

「あぁ、グレイスもいつもの素顔の状態に戻ったな」

ぎゅっと腰辺りを支えながら、反対の手で頬や髪の手触りを確かめるように撫でていく指先の感触が心地良い。
さっきまでヘアスプレーでカチカチに固められていた髪のシャンプーや、慣れないメイク落としをしっかりしてきて良かった。
しかも驚いたのが、お風呂場に入ったらお湯も溜めてくれていたこと。時間的にイグニスはシャワーしか浴びてないはずなのに。
そのおかげで立ちっぱなしで浮腫んだ脚の疲れを解すことが出来た。さすがイグニス。

「うん、ぜーんぶ洗い流してきた。
でもちょっと手間取って時間かかっちゃって…あぁ、もう24時過ぎて日付変わってる。
ねぇイグニス、明日…っていうかもう今日だけど、この後は丸一日どこにも出掛けずに私がイグニスのこと独り占めしたい。いい?」

パーティ会場で他のご令嬢の相手をするのもイグニスのお仕事で、ただそれだけなのだと態度で十分伝えてもらっている。
でもいっぱい我慢もしたから、恋人としてのお願いもしたくなっちゃう。

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