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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第25章 証


…けれど、そこはいつもと居心地が違った。

「…う。イグニス、香水クサイ…」
「! すまない…」

思い出したくなかった光景を否が応にも引き出す、普段のイグニスからは絶対にしない甘ったるいニオイ。
しかも何種類かがごちゃ混ぜになった感じが余計に不快感を増幅させた。

反射的にイグニスの腕の中から離れると、『しょんぼり』という音が聞こえてきそうな程に両眉を下げた顔が目に入った。

「ぁっ。あー…いやいや、謝らなくていいよ、イグニスのせいじゃないしね。
とりあえず、一緒にマンションのお部屋戻ろう。そしてイグニスが先にお風呂入って」

「あぁ…。グレイス、本当にすまな…
いや、ありがとう」

鍛えられた筋肉の厚みも手伝っていつも大きく広く感じるイグニスの姿が、委縮したようにやけに小さく縮こまっているように見える。
何だかちょっと可愛らしい、まさにしょんぼり顔のお手本ともいえるこの顔。どっかで見たことある気がする。

…あっ、確か「メスライオンに怒られるオスライオン」の画像だわ。

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