【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第25章 証
「うん…でもやっぱり難しい、かな?」
私の誕生パーティにノクトお兄ちゃんが来ないのも不自然だし、その隣にイグニスがいないのも不自然、だよね。
「ふむ…いや、良いことを思いついたぞ。グレイス、耳を貸しなさい。
……に、……で、……をするのはどうだ?」
「…え、えぇぇっ!? そ、それ本気で言ってるの!?
そんなことして良いの!?」
「勿論本気だとも。言っただろう、お前達を信頼してると。
それに実はな、私も若い時アウライアと似たようなことをしたものだ。
今はこういうのを『匂わせ』というのだろう?」
「わぁ、そうだったんだ! お父さん格好良いことやるぅ。
それにしてもお父さん、『匂わせ』なんて言葉知ってたんだ、若~い」
「ははは、お前達の為にも、まだまだ元気で若くありたいからな」
そんな上機嫌な親子二人を見て、イグニスとヴァニラは何のことかと首を傾げ、スキエンティアはまだ指輪をはめる前の若かりしレギスとその奥方のアウライアを懐かしみ、穏やかな笑みを浮かべていた。