• テキストサイズ

【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第7章 もがき


「…はっ」
ダメだ、吐く。

意識が覚醒した瞬間、頭を締め付けるような痛みと吐き気に襲われトイレに駆け込んだ。

「……う、うぇっ…げほ…っ」


(はぁーーー………またか…)

嘔吐後の脱力と共に、大きなため息が出る。

ジェイクとのやりとり、テネブラエでの襲撃からもう数年が経とうとしているが、未だにあの時の夢を見る。
酷い時は今回のように吐いてしまう程の頭痛を伴って。


ちなみに、ジェイクはあの日以降学校へは登校して来ず、私がテネブラエから戻った時にはすでに転校していたから、最後の記憶があの出来事のままで…それも良くないのかな…。

どちらのショックも決して消えることなく、泥のように私の心の奥底にべったりとこびりついている。
だが、そんな過去も、今の自分の境遇も変えることは出来ない。


(こんなに何度も訴えなくても…
やるべきことくらい、わかってるよ、もう…)


口をゆすいで時計を見ると、まだ夜中の3時過ぎだった。

(…はぁ)

心の中でまた一つため息をついて、ベッドに横になった。

/ 589ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp