【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第7章 もがき
………頭の中で色んな声がする。
雄叫び、悲鳴、断末魔。
テネブラエでの惨劇が目の前に映し出される。
どうすればいい?
どうしたら皆を助けられるの?
何度も見てる光景なのに、いつも何も出来ないままどんどん人が倒れていく。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
私が何も出来ないから。
何も出来ないままその映像を見ることしかできないでいると、視界を遮るように目の前で人が倒れる。
どしゃり、と何の抵抗もなく地面に叩き付けられた様子から、すでに事切れた後のようだった。
そしてその絶命した人の目が、地面に横たわりながらこちらを見てくる。
「人殺し!!」
あぁ…これはかつてのクラスメイトの声…。
その人は何も言わないけれど、目が訴えてくるようで視線が外せない。
「もっと生きたかった。悔しい。恨めしい」
ごめんなさい。守られてばかりで。
あなたの、失われた皆の命に償うよう頑張るから、
許して、どうか、どうか…