• テキストサイズ

【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第7章 もがき


………頭の中で色んな声がする。

雄叫び、悲鳴、断末魔。

テネブラエでの惨劇が目の前に映し出される。



  どうすればいい?
  どうしたら皆を助けられるの?



何度も見てる光景なのに、いつも何も出来ないままどんどん人が倒れていく。



  ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。

  私が何も出来ないから。



何も出来ないままその映像を見ることしかできないでいると、視界を遮るように目の前で人が倒れる。

どしゃり、と何の抵抗もなく地面に叩き付けられた様子から、すでに事切れた後のようだった。

そしてその絶命した人の目が、地面に横たわりながらこちらを見てくる。



  「人殺し!!」

  あぁ…これはかつてのクラスメイトの声…。



その人は何も言わないけれど、目が訴えてくるようで視線が外せない。



「もっと生きたかった。悔しい。恨めしい」




  ごめんなさい。守られてばかりで。

  あなたの、失われた皆の命に償うよう頑張るから、

  許して、どうか、どうか…






/ 589ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp