【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第25章 証
「ん、わかったんならいい。
…あ、でもイグニス勘違いすんなよ。別にグレイスとヤんなって言ってるわけじゃねーから。
親父がどう思うかは知らねーけど、オレはお前ら二人が納得してんなら好きにすれば良いと思ってる」
「ありがとうノクト、気を遣わせてすまないな。
だがまぁ当分はそのつもりはないよ」
「えーっ、イグニスの言う当分って、どれくらい?」
「少なくとも、グレイスが在学中の間はないな」
「はぁ!? まだ2年半以上も先の話じゃねーか!
イグニスそれ本気で言ってんのか!?」
ノクトとの会話にプロンプトとグラディオが加わってくる。しかもグラディオは食い気味に。
「はぁ…。グラディオ、何でそこでお前がそんなに食いついてくるんだ。
グレイスから望まれたなら別として、最後の一線を越える行為はオレは正式に夫婦となった後でも構わないと思っている」
「へー。でも、そういうのって女の子からは言いにくいんじゃないのー?」
「そうだろうな。だが今はそれで良いと思っている」
もちろん将来的には心だけでなく身体もオレのものに、と期待する気持ちはあるが、グレイスと素肌を重ねて愛を伝える行為を許されているだけでも十分過ぎる特別だ。そこに挿入があるのかないのかはオレにとってはさしたる問題ではない。
「かーっ、相変わらずおカタイねぇ。まぁイグニスがそれでいいっつーんならいいんだけどよ、グレイスにだって性欲の一つや二つ…」
「あ゛ーっお前らそういう話はオレのいないとこでしろ!!
イグニス! 何か話あんだろ? それ今聞く」
「あぁそうだな、すまないノクト。
お前達も、この話はもう終わりだ」
「へいへい」
「はぁーい」
話足りなさそうな二人を他所に、オレはノクトと打ち合わせを始めた。
グレイスとゆっくり過ごす時間を得るためにも、まずはこれを無事に終わらせなければ。オレにとってはもちろん、それをグレイスも望んでくれているのだから。