【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第25章 証
「わっ、本当? 良かった、イグニスここ最近ずっと忙しそうだったから心配してたんだよ。
あの、その…もし良かったら、またここに泊まってくれても良いし…。その方が長く一緒にいれるから…」
恥ずかしがりながらも積極的にデートの誘いしてくれるグレイスを愛おしく思い、髪を撫でる。
「ありがとう。出来ればパーティ終わりの夜から来たいところだが、正直時間が読めないからな…」
「えっ、金曜の夜も考えてくれてるの? 嬉しい、時間は遅くてなってもいいよ。
だって、そうしたら土曜日はおはようの時からずっと一緒にいられるもん…!」
「はは、全く…お前はどうしてそう可愛いことを…。
わかった、パーティでのオレの仕事が終わったらここへ来よう。
ただ、遅くなる可能性が高いからその時はヴァニラに送ってもらって先に休んでいてくれ」
少しでもオレとの時間を多く過ごせることが嬉しいと真っ直ぐに伝えてくれるグレイスの言葉に目元が綻ぶ。
与えられた愛情と幸福に心を温かくし、二人で食事を楽しんだ。
「…さて、この後はノクトの部屋に寄って誕生パーティの流れの確認をしなければな。
グレイスも試験勉強頑張ってくれ」
「うん、わかってる。じゃあまた、金曜日にね」
玄関でグレイスに見送られ、エレベーターに乗ってさらに上の階へと移動する。
預かっているスペアキーでノクトの玄関ドアロックを開錠し中へと入ると、そこには見覚えのある靴が並んでいた。
(この靴は…プロンプトとグラディオか)