【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第24章 カレシとカノジョ
互いに衣服を直した後、グレイスはすでにうとうととして、瞼が重たそうだった。
抱き寄せて腕枕をしてやると、表情が嬉しそうに綻び、それを見たオレの心もまた同じだった。
「イった後はやはり眠いか?」
「んー…そう、なのかも…? でもまぁ普通に遅い時間だし…。
そ、それよりさ…えと…イグニス…あの、あのさ…ち、ちゃんと、気持ち良くなれた…?」
もじもじと恥じらいながら聞いてくるグレイスがいじらしくて優しく髪を撫でながら答える。
「あぁ、勿論だ。すごく気持ち良かったぞ」
「ほ、ほんと? ほんとにほんと?」
「本当だ。気持ち良かったからイったんだ。グレイスと一緒だ」
「あ…、そっかぁ。よかったぁ…」
「オレのことまで気にかけてくれてありがとう、グレイス。
愛してる」
ふにゃりと笑うグレイスをぎゅっと抱きしめそう囁けば、「ありがとう。私もイグニスのこと愛してるからね」と想いを確かめ合う言葉に胸を満たされる。
そのまま、互いの温もりを伝えあうように身を寄せ合っていると、いよいよグレイスの瞼が上がらなくなってきた。
「そろそろ寝るか」
「ん…そうだね…。明日、一緒に朝ご飯、作ろうね…おやすみ、なさい…」
「あぁ、おやすみ」
グレイスから贈られた『一緒に朝ご飯』という言葉に、明日もこのまま一緒にいられる実感が湧いてきて、グレイスの温もりを感じながら幸せな気持ちのままオレも眠りについた。