【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第1章 はじまり
「もちろんです、レギス陛下。
グレイス、聞いた? 今週末、僕もここに泊まっていいって」
「聞いた! 嬉しい!
お父さんありがとう!! イグニスもありがとう!!」
さっきまでの寂しそうに眉根を寄せた表情から一変して、キラキラした笑顔でこちらを見てくるグレイスが可愛くて、オレも思わず目元が緩む。
「うん、僕も楽しみにしてる。
お泊まりの夜は、寝る前にグレイスの大好きな絵本を沢山読んであげるね」
「本当!? やったー!」
「ふふ、帰る前にグレイスが笑顔に戻ってくれて良かった。それじゃあまた明日来るからね、おやすみ」
「うん、おやすみなさい!」
そうして、いつもの帰り際とは違い、笑顔で手を振ってくれるグレイスを見てじんわりと温かい気持ちになり、オレは帰路についた。