【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第24章 カレシとカノジョ
グレイスの着ているリボンタイブラウスの端を引っ張り、結び目を解こうとしたところでパシリとグレイスに手首を捉まれる。
「ち、ちょっと待って。服、脱がすの…?」
「一応、そのつもりだが…」
「う…あの、さすがにここだと明るすぎて、は、恥ずかしいんだけど…」
言われて見れば確かに。
レースカーテンこそ引いてあるが、角部屋らしく2方向に設けられた大きな窓からは夏の強い日差しがしっかりと室内を明るく照らしていた。周囲に遮るものがない高層マンションの一室であるここなら尚更だ。
グレイスの素肌を目に焼き付けたい欲はあれど、初めて肌を晒す行為をする女性にとってこの明るさは抵抗が強いだろう。
冷静に事を運んでいたつもりだったが肝心なところで配慮の欠けていた自分に腹が立つ。
「すまない、これは失礼をした。
ベッドを借りて良いだろうか」
彼女が こくり、と静かに頷くのを確認して、オレはグレイスを横抱きにして抱え上げた。