【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第24章 カレシとカノジョ
「…なぃ」
「ん?」
「無理、してない…。
イグニスが私を愛したいと思ってくれたのと同じように、私もイグニスに愛されたい。
こうして抱きしめあってキスをして、愛を囁き合う以外に愛情を伝える方法があるのなら、教えてほしい。
だから…して」
頬を赤らめたまま潤んだ瞳でそう呟くグレイスを目の前して体中の血がカッと熱くなり、気付けばごくりと生唾を飲みこんでいた。
オレの心臓はこれまでに聞いたことのないような騒がしさだったが、努めて冷静に声を出した。
「…わかった。
ありがとう、グレイス。嫌だと感じたらいつでも言ってくれ。その時はすぐに止めるから」
グレイスと、自分自身にも自戒を込めてそう誓ってからオレはキスをしながらそっと自分の膝からグレイスをソファへと下ろし、腰を支えながらゆっくりとグレイスの背を座面へと押し沈めた。
舌をいつも以上にグレイスの咥内奥深くまで侵入させながら、頬や髪、耳の周りを手のひらや指を使って優しく愛撫していく。
掻き上げたり撫でるような動きをじっくりと、何往復も。
特に、耳を掠めるように指先で触れてやるとぴくりと身体を震わせる反応が返ってきた。
(耳が弱いのか? それともくすぐったがっているだけだろうか…)
グレイスの反応をもっと知りたくて、口付ける場所を今度は耳へと移動させた。
ちゅ、と音を立ててそこへキスをすれば、「ひゃ…!」と声を上げられた。
恥ずかしそうにもぞもぞと動いてはいるが、嫌がる素振りはないのでそのまま続けて何度もキスをしながら、そっとグレイスの洋服へと手を伸ばした。