第6章 訪れた変化

今回のニフルハイム帝国による襲撃で、テネブラエ現領主であり、レイヴスとルナフレーナ兄妹の母であるシルヴァが死亡し、
テネブラエは帝国の領土となった。

ニフルハイム帝国の目的はルシス王家の断絶。魔法障壁のない王都外にいるところを好機と狙われたのだ。



短期間で二度も命の危機にさらされたノクティス、
クラスメイトの父親の死の責任をつきつけられたグレイス。

あちこちから聞こえる人々の叫び声、
血飛沫、倒れていく大勢の姿。



そして、帝国から凶刃から逃れる為に手を引いて駆けていたレギスの手を振りほどき、
未来の真の王たるノクティスを逃がす為、ニフルハイム帝国に自ら捕まるよう行動したルナフレーナの姿。



どれひとつとっても、柔く幼い兄妹の心に暗い影を落とすには大きすぎる出来事であった。