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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第24章 カレシとカノジョ


折角ならお菓子を食べながら観ようということで、私がDVDをセットしている間にイグニスがお菓子をお皿に移して、飲み物と一緒に持ってきてくれた。
ここでも何度もお料理してくれてるからキッチンの物の配置はすっかり把握しちゃったんだね、いつもありがとう。

お皿の中身を覗くと、そこには綺麗に形の整ったチョコチップクッキーが入っていた。

「わぁ、美味しそう!」

「グレイスの為に焼いてきたものだからな。遠慮なく食べてくれ」

「ありがとう、一緒に食べようね」

DVDを再生させると、最早当然と言わんばかりにイグニスが自分の膝を開き、その間をポンポンを叩いてそこへ座るように誘導してきた。

「長時間ずっと同じ姿勢になるの疲れない?
それに私、後ろにもたれちゃいそう」

「問題ない。グレイスの楽な姿勢で見てくれ」

久しぶりにゆっくりイグニスの体温を感じられるのは嬉しいのでお言葉に甘えてそこへ腰を下ろすと、後ろからすっぽりと抱きかかえられる。

「幸せ…」

背中へと伝わってくる、イグニス温もりと安心感に自然と言葉が溢れる。ここしばらく我慢していたから尚更に。

「オレもだ」

そう返事をした後、イグニスはクッキーの乗ったローテーブルに手を伸ばし、ソファに横付けするまで引き寄せてから ほら、と一つクッキーを取って私の口に運んでくれた。

口へと入れられたイグニスお手製のクッキーからは香ばしいバターの香りと、チョコチップのカリカリとした食感に食欲をくすぐられる。

「美味しい、どれだけでも食べれちゃいそう」と感想を口にすれば、「そうか」と嬉しそうな声と共に、再び新しい一枚が口へと運ばれてきた。
…もぐもぐ。美味しい。間違いなく美味しいし幸せなんだけど、でも…

「…甘やかし過ぎじゃない?」
「別に普通だが」


………本当かなぁ???

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