【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第24章 カレシとカノジョ
そうして迎えた期末テスト期間、最終日。
帰宅してすぐに、イグニスに電話を掛けた。
「グレイスか、期末試験お疲れ様」
「うん、やっと終わったよ〜。
イグニスもご飯作ってくれたり、フォローありがとう」
「いいや、オレが好きでやったことだ。実力は発揮出来たか?」
「それはもちろん! ちゃんと出来たよ」
「グレイスがそう言うなら安心だな。
週末はどうする? どこか出掛けるか?」
「ん〜…今週末…、土曜日はお家がいいかな。日曜日はまた公務だし、ちょっとお家でゆっくりしたいかも。それでも良い?」
「あぁ、もちろんだ。このところずっと頑張っていたからな、一休みしよう。
では土曜は朝10時にグレイスの家で良いか」
「うん、楽しみに待ってるね」
そう言って電話を切った後、自分の口角がにっこりと上がっていることに気が付いた。
電話越しに伝わってくる優しい声が嬉しくて、無意識に笑顔になっていたみたい。
あぁ、本当にイグニスのことが大好きなんだなぁ…。
誰にも見られていないとはわかりつつも何だか照れくさくなって口元を手で隠した。