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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第24章 カレシとカノジョ


理由を尋ねると、グレイスは少し照れ臭そうに話してくれた。

ピンクを大きくメインにしたのは、「いかにも女性から贈られました」という印象を持たせることで魔除けだけではなく女除けにもなるように、
横に添えた濃い藍色は、初めてのキスを見守ってくれた夜空と星たちをイメージしていて、これを見る度思い出してくれたらと。

「ごめんね、お守りだっていうのに願望丸出しでイグニスへの気持ちいっぱい詰めこんじゃった…」

「グレイス…!」

こんな風に、オレへの想いを隠さず伝えてくれることが嬉しくて嬉しくて、思わず人の目があることを忘れてグレイス抱きしめたくなる。なんと幸せな感情だろうか。

「グレイスが謝ることじゃない。
グレイスがオレに向けてくれるその気持ちこそが一番の魔除けになる。
女除けは杞憂だと思うがな」

「むぅ…イグニスにその気はなくても、周りはそうじゃないから心配なの!
イグニスは、どんなお花を選んでくれたの?」

「はは、心配感謝する。
だが決して不安になる必要はないと約束するよ」

そう言ってグレイスの前にピンク、白、緑の紫陽花を使った花守りを差し出す。

「わぁ、この色………どれも好きだな。
ありがとうイグニス、私の好きな色を選んでくれたの?」

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