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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第24章 カレシとカノジョ


「『オトナの』………。
さっきもだけど、口の中に何か入れられるのって、すっごくドキドキする…」

「口は体内に食物を取り込む大切な場所だからな。
そこに何かを入れられても許せるというのは相手を特別信頼している証拠にもなるな」

「特別…あ、そっちのがしっくりくるかも。『特別なキス』」

唇の先にイグニスの指をふにふにと挟んだままそう感想を口にすると、目の前のイグニスが目尻を下げてふわりと笑った。

(あ…この笑顔、好き…)

「『特別なキス』、か。
良い表現じゃないか、オレもグレイスに特別を許されて嬉しい」

普段、特にお城では凛々しく真面目な顔していることが常の彼が柔らかく笑うのが好き。
お城の多くの皆が知らない顔を見れるのも、『特別感』があって胸を満たしていく。


それに、さっきからずっと背中を支えてくれているイグニスの腕、キス、笑顔、愛情表現…
恋人だけが得られる特権って、全部とてもあたたかい。

その『特別』な温もりがもう一度欲しくなって、今度は私からお願いをした。

「ねぇイグニス…『特別なキス』、
…もう一回、して?」

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