【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第24章 カレシとカノジョ
「だって…イグニスとこうしていたいんだもん。
近くにいたい。触れていたい。
イグニスのこと、大好きだから」
そう言って、顔を上げてイグニスの唇に ちゅ とキスをする。
子どもの時の『だいすきのちゅー』とは違うキス。
「グレイス…ありがとう。
オレも、全く同じ気持ちだ。
もっと近くにグレイスを感じても良いか?」
そう言って、イグニスが左手を私の頬に重ねてきたから再びキスの予感を感じて「もちろん」と答えて目を閉じた。
「ちゅ…ん、ん…? んん!?」
すると、柔らかく口付けられた上唇に、その先を開けるように下から上へ持ち上げるようイグニスの唇が動く。
それが意図するものがわからないまま唇を薄く開ければ、その隙間に滑り込むように ぬるり、と生温かいものが入ってきて得体のしれない感触に反射的に距離を取ろうとイグニスの肩を押した。
でも、私の背中に回された腕はまさに「離すつもりはない」と言わんばかりの力で抱きしめ返され、結果的には全く身動きが取れなかった。
このやりとりの間も、ずっと口内を生温かい何かが蠢いている。
何、コレ…イグニスの、舌…!?