【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第5章 衝撃
「でも、それじゃ…」
不安そうにグレイスの顔が俯く。
「ねぇグレイス? もし、グレイスが逆の立場で『僕は特別命を狙われやすい人だから、グレイスとはもう会えない』って言われたら、どうする?」
「そんなの、イグニスだけ危ない状況に放っておけない! 絶対助けたい、『傍にいて、魔法でも何でも使って私が守るから大丈夫だよ』って言う! だってイグニスのこと大切だし、大好きだもん!!」
何を言ってるんだとばかりに勢いよくこちらを見上げたグレイスの瞳をしっかりと見つめて告げる。
「ありがとう。それ、僕もグレイスに対して同じ気持ちだよ」
「あ…」
「もう、グレイスもノクトも、スキエンティア家の立場とか抜きにしても守ってあげたい大切な存在なんだ。
この間も言ったでしょ? 本当の弟妹と同じくらい大切に思ってるって。
可愛い弟妹から離れるなんてありえないよ」