【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第24章 カレシとカノジョ
「いや、見られてるのは私じゃなくてイグニスでしょ!?
この無自覚長身知的イケメン!」
「何を言っているんだグレイスは。
オレの視界に入るのは、人混みの中でも輝く持ち前の気品や、ワンピースの裾から覗くスラリとした脚線美に目を奪われている男達ばかりだぞ。
グレイスこそ隠しきれていない自分の魅力を自覚してくれ」
「え、えぇっ!?」
思いがけないタイミングで投げかけられた褒め言葉に慌ててしまう。
お互い、恋のライバルとなりえる同性から、自分の恋人に向けられる視線ばかり気にしていたってこと…?
そんな心配しなくても、私にはイグニス以外なんて考えたりしないのになぁ。心配してくれたのは…正直嬉しかったけども。
「やはり気付いていなかったのか。
これからこうしてプライベートで出掛ける機会が増えることを考えると…ふむ。
グレイス、この後ここのショッピングモールで見たい店はあるか?
もし無いようなら、少し移動して連れていきたい店があるのだが」
「あ、うん。移動するのは別に構わないけど…」
行きたいお店って…何だろう?