【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第24章 カレシとカノジョ
(こんな顔、誰にも見せられないな…)
グレイスが下を向いていてくれて良かった。
丁寧にメッセージカードを紙袋に戻し、
それから、めいっぱいの愛情を込めて愛しい女性の名前を呼ぶ。
「グレイス…。
本当にありがとう。オレの方こそ、毎日が幸せだ。
だからもう一度、今、キスしよう。
晴れて恋人同士になれたんだ、さっきみたいな不意討ちじゃなくて、お互いの気持ちや熱を感じられるキスがしたい。
…いいだろう?」
「うん…。
私も、したい」
腕の中のグレイスの顔を覗けば、幸せ色に頬を染めるグレイスと目が合った。
同じ幸せをオレも胸に感じながら、そっとグレイスの頬に右手を添えると、それに合わせてグレイスが瞼を下ろす。
「グレイス…好きだ。………ん、…」
互いに身を寄せ合い、唇を重ねる。
一度長く口付けた後、唇の向きや角度を変えて二度、三度とキスをする。
続けて唇を重ねられたグレイスは、最初こそ僅かに驚いた様子だったが、またすぐにオレを受け入れてくれて二人一緒に甘い時間を捧げ合った。