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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第23章 夢


そのまま2、3やり取りをした後二人が『じゃあ』と告げ合ったのを聞き、スマホを鞄にしまう。

「ふふ、ノクトお兄ちゃんも喜んでくれて嬉しいね。
それに、FFワールドに行くきっかけを作ってくれたのはプロンプトだもんね!私も何かお礼したいな」

「あぁ、親しい人に祝福される関係性とは嬉しいものだな。

FFワールドも、元々はなかなか二人で出掛けたり出来ないオレ達二人を気遣ってプロンプトが気を回して提案してくれたんだ。
花火の時も二人きりになれるように前もってノクト達と打ち合わせしてくれていたらしくてな。有り難いことだ」

「えっ!? そうだったの!?
じゃあもう完璧プロンプトが私達のキューピッドじゃん!
わわ、有り難過ぎて一体どんなお返しをしたらいいの」

「はは、そうだな。
どんなお返しが良いのかはプロンプトやノクトに聞きながら一緒に考えよう。
ところで、ヴァニラには連絡しなくても良いのか?」

「うん。それはね、帰ってからゆっくり電話する。
色々話したいこともあるから」

「ふ、そうか。この手の話は女性同士だけの方が会話に花も咲くか。
…さて、目的地まではあと少しなんだが、ここから先は少々足場の悪い道を進んでいくことになる。しっかり座っていてくれ」

「わかったよ、
もう少しで着くのかぁ、楽しみだな~」

イグニスに言われた通り深くシートに座り直し、ドアに付いている取っ手部分に手を掛ける。

高速を降りてからもさらにしばらく走り、周りを見ると街灯もまばらな場所に来ていた。見慣れない景色の中、インソムニア内でもかなり郊外の外壁近くに来ていることだけはわかる。

こんなところに何か目ぼしいものなんてあったかなぁ…?

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