【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第23章 夢
夕暮れ時のインソムニアをグレイスを助手席に乗せて走る。
下道は夕方特有の車の多さではあったが、高速に乗ってしまえばそこから先は快調な流れだった。
この感じなら、ちょうど良い時間に目的地に着けそうだ。
「ねぇイグニス、ノクトお兄ちゃんとヴァニラには、私達のこと報告して良いかな?」
「あぁ、いいんじゃないか。グラディオにはオレから伝えておこう。一応口止めはするがな」
「おっけー、じゃまずはノクトお兄ちゃんにメッセージで…
『イグニスと付き合うことになったよ!
あの時は応援してくれて本当にありがとう』…っと。
………っわ、すぐ電話掛かってきた。もしもし?」
『グレイス! 今メッセージ見たけど、マジかよ!?』
「うん! マジだよ、マジ!
さっきね、お父さんにも報告してきてお許しももらったの~。
まださすがに公表は出来ないけど、国王陛下公認だよ、公認!」
『もうそこまでしてんのかよ!? やることがはえーなぁ。
ま、でも本当良かったな。おめでとう』
「ありがとう、ノクトお兄ちゃんも背中押してくれてありがとね!
あ、そうだ、これからはもうノクトお兄ちゃんだけのイグニスじゃないんだから、あんまり手を煩わせちゃダメだよ?」
『ははっ、何だよそれ。
ま、お前らの邪魔しねー程度には気ぃ付けるわ。
あ、なぁイグニスもそこにいるか?』
「いるけど運転中だからちょっと待って、スピーカー通話にする…
はい、喋って良いよ」
『おい! イグニスやったな!!
もう親父にまで話つけてるとかすげーじゃん!!』
「ありがとうノクト。
相手がグレイスだからな…そこは最初に礼を尽くしておきたかったんだ。
この結果に辿り着けたのは、お前やプロンプトの助けも大きかった。本当に感謝している。
彼にも、後日またきちんを礼をさせてほしいと伝えてくれるか?」
『おぉ、わかった。アイツもぜってー喜ぶわ』
「よろしく頼む。
あと、すまないがグレイスとオレの関係はまだ他に口外しないよう合わせて伝えてくれると助かる」
『りょーかい。
早く堂々と言えるようになるといいな』
「そうだな。オレもその日が待ち遠しいよ。」