【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第23章 夢
しっかりと二人見つめ合ってから、イグニスと一緒に玄関へ向かう。
「明日、グレイスは城までどうやって来るんだ? 学校まで迎えに行こうか?」
「うーん…それは嬉しい提案だけど、とりあえず明日はヴァニラに頼むから大丈夫。
イグニスもお仕事忙しいだろうし、お父さんへの報告前だしね」
「ふむ…そうだな。では玉座の間の前室で待ち合わせで良いか?
なるべく早く、16時45分までには到着出来るようにする」
「わかった。私も学校終わったらすぐに行くね。
…あ。制服から着替えた方が良いかなぁ…イグニスは、どんな服装で行くの?」
玄関で靴を履こうとしているイグニスの服を見て、気になって聞いてみる。
「オレはもちろん正装だが…グレイスは制服でも問題ないんじゃないか?
ただ、正装の方が真剣さはより伝わるとは思うが」
「そうだよね。正装用の服ならお城の部屋にいくつかあるし、それ使うよ」
「ありがとう…グレイスも細かいところまで気を払って臨もうとしてくれているのが嬉しいよ」
「それはもちろん! 私達にとってすごく大事なことだから!」
両手を胸の前に持ち上げ、ぎゅっと握りこぶしを作って意気込んでそう答える私を、イグニスが目元を緩めながら頭を撫でて、それから優しく抱きしめてくれる。
「はは、確かにそうだな。
だがあまり気を張り過ぎるなよ。
オレもいるんだ、これまでみたいにグレイス一人で悩む必要は全くないからな。
…ちゅっ。大好きだ。
…じゃあ、名残惜しいがそろそろ行くよ。おやすみグレイス、また明日」
「うん…。ありがとう。
イグニス、今日は遅くまでありがとう。あと少しお仕事頑張ってね。
また明日。大好きだよ、ちゅっ。…おやすみ」