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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第23章 夢


目の前で『オレの愛の方が重い』なんて言われて、嬉しいような、くすぐったいような…でも

「わ、私も…イグニスにいっぱい愛情表現したいし、されたいよ…。
お互いそう思ってるなら…大丈夫…、かな?」

「あぁ、オレに遠慮するな。
オレも今まで抑えていた分も含めて、グレイスを沢山甘やかして可愛がってやりたい。

さて…これでもう、懸念事項はないか?」

「うん…ありがとう。
ひとまずは大丈夫…」


そう答えた私の顔を見ると「そうか」と目を細めた笑顔になり、私を安心させるようにまたそっと腕の中に抱きしめてくれる。


「グレイス…さっきグレイスが言ったように、オレ達の関係に外野があれこれ言ってくることがあるかもしれないし、
オレと付き合っていく中でまた何か不安に思うことが出てくるかもしれない。

でも、その時は迷わず何でもオレに相談してほしい。
グレイスのパートナーとして、オレに守らせてくれ。
二人のことは、二人で一緒に考えよう」

「ありがとう…頼りにしてるよ」


腕の中でイグニスの優しさと温もりを感じながら、イグニスのお顔も見たいな…と思ってちらりと目線を上に上げると、どうやらイグニスも目を開けて私の顔を見ていたみたいで、びっくりするくらいの近さでバチリと目が合った。

(ひゃ…!!)

この雰囲気にそぐわない間抜けな声が出そうになるのをギリギリのところで堪える。

お互い、目線を外すタイミングを完全に逃して、ドキドキしながら息がかかるくらいの距離でしばし見つめ合う時間だけが過ぎていく。

(あれ…これ…キス、する流れ…?
目、とか閉じた方がいいのかな…?)

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