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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第23章 夢


泣きじゃくる私の背中を撫でながら、「オレも好きだ」「オレも同じ気持ちだ」と言葉を掛けてくれて、ひとしきり涙して落ち着いた頃、イグニスが私の涙をハンカチで拭いながら話を振ってきた。

「グレイス、一つ相談なんだが…

こうしてグレイスがオレの気持ちに応えてくれたことを、きちんとレギス陛下にご報告してお許しをいただいてから恋人としての関係を始めるべきだと思っているんだが…いいだろうか?」

「えっ? あ…うーーーん、そうだね…」

確かに、お父さんには前に『道を探しなさい』って言われてたし、それに今更帝国との縁談持ってこられても困る訳だからちゃんと言わないといけないんだろうけど…

「何て言えば良いんだろう…さすがに恥ずかしいなぁ…」

「はは、そうだな。気持ちはわかる。
大丈夫だ、もちろんオレも一緒に行くから」

片手で顔を覆って悩む私の頭を、イグニスが優しく撫でてくれる。
そもそも、私は恥ずかしいとかそんな程度の理由だけど、イグニスの心情は立場的に緊張する、なんてものじゃないだろうことは容易に想像がつく。顔には出さないでいてくれるけど。

もしお父さんが許してくれなかったら最悪失職とか、接近禁止令とか出されたり…いや! いやいやいや!! そんなことないはず!
てゆうか仮に最初反対されたとしても、ちゃんと納得してもらう。絶対。

「ありがとう…。
じゃお父さんのスケジュール確認して…、あ、その前に…

私も、イグニスと恋人になる前に確認しておきたいことあるんだった」

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