【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第23章 夢
「あれっ…何で…!? しかもLサイズ? 何で? 何で? これ、どうしたの!?」
「グレイスが何度もそれを見ながら悩んでいただろう? オレも遠目に見ながら気になってたんだ。
気を利かせたプロンプトがグレイスにサイズ確認までしてオレに教えてくれたんだ」
目をぱちくりさせながらオレを見つめてくるグレイスを愛しく思い、目を細めながらそう答えれば、グレイスの顔が目に見えて ぱぁっ と明るくなった。
「はは、その顔が見たかったんだ。
それはオレからのサプライズプレゼントだ。良かったら使ってくれ」
「えっ、えっ、すっごく嬉しい、
あのっ、でも、本当に良いの?」
「もちろん。グレイスの為に買ったんだからな」
「えー! ありがとう~!! 大事に、沢山着るね!!!」
両手でぎゅうっとパーカーを抱きしめるグレイスの満面の笑顔につられてオレまで嬉しくなる。
「どういたしまして。そんなに喜んでくれるなんて、オレもプレゼントした甲斐があるというものだ。
ところで…、前から気になってたんだが、グレイスはどうしてそんなにカーバンクルが好きなんだ?
何かきっかけでもあったのか?」
「えっ? …あ、はは…気になっちゃった?
う、うーん…これ結構恥ずかしい理由なんだけど…
聞いても引かない? 私のこと嫌いにならないって約束してくれる?」
「恥ずかしい理由? そうなのか?
それなら無理に話せとは言わないが、グレイスに引いたり、ましてや嫌いになることなど絶対にありえないという約束はしよう」
「あ、ありがと…。
じゃぁ…言うけど…
私がカーバンクル好きになった理由はね…
…同じ、だから」