【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第22章 FINAL FANTASYワールド
(購入を悩んでいるのか…?)
「イグニスー、これとこれだったら、どっちが美味いと思う?」
「ん? その二つからだったら、こっちの方がお前の好みに合うんじゃないか?」
「だよな、オレもそう思う。じゃこれにするわ」
そんな様子のグレイスが気になりながらも、さすがにこの距離では声を掛けられるわけもなく、ひとまずはノクトの買い物に付き合いながら、オレも警護隊の先輩方への土産をいくつかピックアップしているところにプロンプトが戻ってきた。
「イグニス、ちょいとお耳を拝借。
グレイスね、あそこにあるカーバンクルパーカー、自宅で着る用にすっごく欲しいらしいんだけど、『部屋着にしてはちょっと高いし、どーしても他に欲しいものがあるから諦める』って言ってた。
あれプレゼントしてあげたらきっと喜ぶと思うよ~?
ちなみにお値段5600yen、サイズはゆったり着れるLサイズをご所望です」
「そうなのか…。
ありがとうプロンプト、感謝する」
「いえいえ、どう致しまして~。
あのパーカー見ながらすっごい真剣な顔してたからね、探り入れて正解だったよ」
さも何でもないことのようにさらりというプロンプトに内心恐れ入る。
写真が趣味だから人を観察する能力に長けているのか、それとも彼のコミュニケーション能力の高さが成せる技なのか…何にせよ有り難い助言だ。
「すまないプロンプト、商品を取りに行って先に会計まで済ませてしまいたいから少しの間ノクトを頼んでも良いか?」
「はいはーい、お任せあれ!
オレらもお土産選び終わったらレジ行くから、会計後に合流しよ~」