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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第22章 FINAL FANTASYワールド


やや目を充血させながらも精一杯の笑顔を向けてくるグレイスの手を引き、再び土産物エリアへと足を進める。

土産物屋が集まっているアーケードの方に目を向けると、広い道幅いっぱいに人が行き交っているのが遠くからでもわかる程の混雑ぶりだった。

「う、わぁ…すごい人…。

やっぱりみんな考えることは一緒かー…」

「そうだな…これは大人でも人波に流されそうなくらいだ。プロンプト達と合流するまで手を繋いだままにするが、良いな?」

「う、うん。お願い」

これまでよりも一層ぎゅう、とグレイスの手を握りしめて人混みを進むが、あまりの人の多さに真っ直ぐ歩けない程だった。

これだけ人が多いと、待ち合わせで合流するのも一苦労だな…そういう意味でも先に店に入ってもらって、それぞれ買い物まで済ませるべきだったか…

そう考えながら集合場所の土産物屋辺りを見渡していると、この雑踏の中でも目立つ程背の高い男と目が合った。
あそこまで背が高いとこういう時便利だな。

「グレイス、グラディオの顔が向こうに見えた。
人が多くて歩きにくいとは思うがあと少し、頑張ってくれ」

人を避け、時折かき分けながらグレイスが少しでも歩きやすいように道を開けてやり、グラディオ達の前に出る直前に名残惜しさを感じながらもグレイスの手を離し、そのまま軽く背中を押して人の流れから押し出してやる。

「おぅ、やっと来たか」
「すまない、待たせたな」
「遅くなってごめんなさい、
周り、すごい人だね…良かった~合流出来て…」

「大丈夫大丈夫、まだ閉園まで時間はたっぷりあるからね!
それじゃあ早速店内へ行こーう!」

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