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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第22章 FINAL FANTASYワールド


「あ…! それ、お洗濯して返すよ!」

「いや、いいんだ。

それより…暗くて足元が見えづらくて危ないから…

ほら、手を繋ごう」

言い終わるか終わらないかのタイミングで再びグレイスの手を取る。

「土産物エリアはアーケードになっていて明るいだろうから、花火が終わってそこに行くまでだ。

王女の安全を守る為、必要なことだ。良いだろう?」


案の定照れて戸惑っている様子が見て取れるが、それもいつものこと。グレイスとてオレに触れられるのがイヤではないのは先日二人で料理を試作した時に確信している。
王女として自分に課した決断を覆す決心がつかず、グレイスからオレに近付くのをためらっているだけだ。

現に、こうして理由を付けてやれば決してイヤだと言ったりしない。
握手のような手の繋ぎ方ではあるが、幼い頃のグレイスを思い出せる子どものような繋ぎ方も悪くはないものだ。

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