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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第22章 FINAL FANTASYワールド


中へ入り、ちょうど中央辺りの長椅子に六人並んで腰掛ける。

並び順は、端から順に
オレ、グレイス、ノクト、イリス、プロンプト、グラディオとなった。

まもなくしてシアター内が暗くなり

『みんな~! 今日はモーグリの里に遊びに来てくれてありがとうクポ~!』

と画面に頭の赤い球体が特徴的なモーグリの姿が映し出された。

丸くて白いゆるキャラっぽい姿に場内から楽し気に笑う声が聞こえる。

『わ~モーグリと同じ耳と赤いポンポンついてる人がいっぱいいるクポ~! 嬉しいクポ~』

そう言いながら、大きなモニターにモーグリのカチューシャを付けた人達を映し出していき、その中にはイリスの姿もあった。

「あ! 今私映った! ねぇノクト見た!?」
「おぉ、良かったなイリス」



『…ん!? …んんんん!?

ち、ちょっとみんな~!!! モーグリ、大変な人見つけちゃったクポ~!!!』

嬉しそうにはしゃぐ様子を和やかな気持ちで見ていると、急に画面上のモーグリが慌てだし、観客からも『なになに?』という騒めきが起こる。

もちろん観客はアトラクション的な何かだと思っているだろうが、オレとしてはイリスの顔を映した際に、隣にいるノクトの存在に気付かれたのか、と気が気ではない。

『でも人違いだったらいけないし…でももし本当だったら放っておけないし…困ったクポ~』

結論をなかなか言わず、焦らすように忙しなく画面内をモーグリが動き回る様子を見ながら
人違いだと思ってくれ、何なら本当にノクトに気付いたとしても放っておいてくれ…! と懇願する。

『ううん、やっぱり間違いないクポ! みんな、注目クポ~!』

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