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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第22章 FINAL FANTASYワールド


プロンプト達にからかわれて機嫌を損ねたノクトの気を紛らわせようと半分冗談、半分本気で言ったオレの発言は『お前頭良いくせに、たまにピントズレたこと言うよな』とイマイチ不評だったようだ。
とは言え、ノクトからオレへのツッコミがきっかけで話題が切り替わり、これ以上ノクトがヘソを曲げることはなさそうなので良しとしよう。

昼食をとり終えた後は、もうすぐ昼のパレードの時間ということで、パレードルート沿いの観覧スペースへと移動する。

その辺りにくると、すでにかなりの来園者がレジャーシート等を広げて場所を確保している様子が見え、期待度の高さをうかがわせた。

オレ達は出来るだけまだ人が集まっていない場所を探し、座って見る予定であろう人達の後ろで立見をすることにした。
ここならまだ背の低いイリスやグレイスもパレードがよく見えるだろう。

「パレードってどんな感じなのかな? 楽しみだね!」
「うん、モーグリとかチョコボとか、いっぱい出てくるかな!?」

グレイス達がきゃぁきゃぁとはしゃぎ待っていると、段々と右側から賑やかな音楽が近付いてくるのがわかった。
派手なメイクと煌びやかなコスチュームに身を包んだダンサー達が先陣を切って場を盛り上げ、一緒に手拍子をするように観客達に呼びかける。

そうしていよいよ人気キャラクターの登場なのだが、ここでもまたFFワールドのクオリティの高さに驚かされる。

キャラクター達はイースターのイベントに合わせた、たくさんの花や卵に彩られた見上げる程の高さのパレードカーに乗って登場してきた。

その上で、そのキャラクターイメージに合ったパフォーマンスを繰り広げる彼らはまるでヒーローかアイドルのようだった。

事実、周囲の来園者が「きゃーっ、カーバンクル可愛い~!」「モーグリ、こっち向いて~!」と黄色い声を出して呼びかけている様はアイドルのステージのそれだ。

(なるほど、こうやって遊園地の中でも殊更特別扱いすることによって、よりキャラクター達の人気を印象付け、神格化していっているというわけか…。

これはいつかノクトのイメージコントロールにも使えるかもしれないな)

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