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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第22章 FINAL FANTASYワールド


「わぁ…ノクトお兄ちゃん、プロンプトに気を配りながらグラディオに意見して、場の空気悪くならないようにまとめたよ…すごいね」
「そうだな。ノクトにも少しずつ次期国王としての素養が出てきたのかもしれないな」

イグニスと後ろでそんな会話をしながらランチのお店を探していると、

「ん、ここ美味そうじゃね?」

とノクトお兄ちゃんが、店頭の料理見本が入っているケースの前で足を止める。

覗きこむと、ピザがメインのお店のようで、セットの一例には、ピザ・フライドポテト・ドリンクの三点セットが見て取れた。

(ははぁ…一切野菜のないセットメニューがあるのね…これはノクトお兄ちゃんが立ち止まるわけだ…)

「あ、ピザ美味しそうだねー。私、ここでも良いよ」

横からイリスの助け船もあり、すんなりとランチのお店は決まった。

それぞれ好みのメニューを選び、トレーに乗せて席を探すと、テラスにパラソル付のテーブルがあるのが見えた。

天気も良いのでそこに皆で移動し食事をとっていると、小さな子ども達の声と一緒に三拍子のワルツの音楽が聞こえてきた。

「この音楽は…? あぁ、メリーゴーランドかぁ」

あれ、もうパレードの時間だったかな? と目線を向けた先には、色とりどりの装飾を付けた白馬達が笑顔の子どもを乗せてゆったりと動いているのが見える。
懐かしいなぁ…小学校低学年頃まではよく乗ってたっけ…。

「懐かしいな。子どもの頃、いつもグレイスが乗りたがっていたこと、覚えているか?」

隣にいるイグニスから、私が考えていることとほぼ同じことを言われて思わず目が丸くなる。

「えっ…? う、うん、覚えてる。てゆうか同じこと考えててびっくりしてる」

「おや、そうなのか? 気が合うな。
ノクトも覚えているか? お前達二人が馬に乗りながら互いに手を振り合っていた光景は、今思い出しても微笑ましいものだ」

「おー、覚えてる覚えてる。
特にグレイスが何回も乗りたがるくらいすっげー好きだったよな」

「え~なになにその可愛い昔話! てゆうか王族でも子どもの頃に遊園地とか行くんだ?」

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