【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第22章 FINAL FANTASYワールド
どうやらここはベヒーモスやキラービーに遭遇してしまったチョコボが大急ぎで逃げるシーンのようで、『クエ~~!!』という慌てたようなチョコボの鳴き声と共に、忙しなくカートがあっちこっちとぐるぐると動き始めた。
この広場にはカートが走るレールが引いてあるわけではないので、急な方向転換の連続に、次どんな動きになるかわからないスリルが楽しい!
そんな予測不可能な展開を楽しんでいると、偶然目の前にグラディオが一人乗ったカートが飛び出してきた。
景色やアトラクションの展開に夢中になって忘れていたけれど、急に遭遇した『大男』と表現するに相応しい友人が乗っているのは、
とってもキュートで、
カラフルで、
ポップで、
ファンシーなデザインのカートなのだ。
その瞬間後列からドッ、と大笑いする声が飛んできた。
「やっべグラディオ、ウケる! そういやお前一人で乗ってたんだったな!」
「あははは! 兄さんやっほー! 一人乗り、楽しんでる~?」
「ノクト、イリス、さっきのグラディオの顔、見た? ちゃっかり一人で楽しそうに乗ってたのに、オレらと目が合った瞬間、すっげービクッ! ってしてたんだけど!」
…見た。私もバッチリ見ちゃった。
「…ふ、ふふふ…あはは! ち、ちょっと、グラディオ表情面白すぎ…!」
「こ、こらグレイス…そんなに笑ったらグラディオが気の毒だ…っふ、ふふっ」