【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第22章 FINAL FANTASYワールド
カートが動き出すと「じゃーな、また後でな」とようやくノクトお兄ちゃん達も前を向いてアトラクションを楽しみ始めた。
目の前に広がる景色は、チョコボが生息する森を再現した場所らしく、沢山の緑や木々、岩場等に囲まれた場所だった。
そこをカートが上下にびょんびょん跳ねながら進んでいくので、まるでチョコボに乗っているかのような気分にさせてくれる。
「わぁ、はは、すごいすごい、揺れるのおもしろ~い!」
「あぁ、景色も合わさってなかなか臨場感があるな」
しばらくは道沿いに進み、お腹を空かせたチョコボと一緒にギザールの野菜がどこにあるのか探す様子を見て楽しんでいると、途中で大きな広場のような開けたスペースに辿り着く。
すると、カートは一気に加速し、その広場を縦横無尽に走り回り始めた。
「おわ、急に何!? 何が始まったの!?」
「グレイス、しっかり捕まっているんだ」
そう言って、イグニスが安全バーを握っている私の手の上に、自分の手をぎゅっと重ねてきた。
…余計ドキドキするんですけど!?