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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第22章 FINAL FANTASYワールド


この時点では私やスタッフさん含め、チョコボの被りモノをしたプロンプトが一人で乗るつもりと思っていただろう。
でも…

「はーい、わっかりましたぁ~!
イリス、こっちおいで~。オレらと一緒に後列に三人で乗ろうね~。

グレイスとイグニスは二人で前列座っていいよ」

なんて言い出した。

…え? そうなると残りの一人って…

「お、おいプロンプト、お前何言って…」
「はぁい、ではお一人で堪能されたいチョコボ大っ好きなお客様はこちらへどうぞ~。

…なるほど、あえてチョコボの天敵ベヒーモスの角をつけていらっしゃるなんて、通ですねー」

「いや、その、これは別にそういうつもりじゃ…」
「そーなんですよ、チョコボを食べたくなっちゃうくらい大好きって気持ちのアピールらしいんですよ~さすがスタッフさん、わかってらっしゃる!

ほらほらグラディオ、早く乗車位置に進まないと、スタッフさんにも後ろの人の迷惑になっちゃうよ~」

「オレが…、一人で乗るのか!? このカートに!?
くっそ!! お前ら後で覚えとけよ…!」

「はっ、さっきのコーヒーカップのお返しだっつーの。
ま、せいぜい楽しんでこいよ」

ノクトお兄ちゃんがグラディオにそう告げて、予想外の5と1に別れてとーっても可愛らしいカートに乗り込むと、
後ろからプロンプトやグラディオ達があーだこーだと言いあってる声が聞こえてくる。

「あはははは、グラディオってばラブリーなカートとお似合いだよ~!
写真撮ってあげる、グラディオさん、目線こっちくださ~い!」
「うるせぇプロンプト! 黙って前向いてやがれ!!」


「さっきノクトお兄ちゃんとプロンプトが内緒話してたのはコレだったのね…っふふ」
「そのようだ。なかなか上手いところをついた仕返しだな。
大勢の人の前で、グラディオのような大男がこの可愛らしいカートに一人で乗っているところを見られるのはなかなかに堪えるだろうからな」

私もイグニスも、笑い出しそうなのを誤魔化しながら後ろの様子を見ていた。
それにグラディオみたいなイカツイ人が一人静かに乗ってたら、怖くて誰も何も言えないけど、こうやって騒いでるから余計注目集めちゃってるし、周りの人も結構遠慮なく笑ってるもんね。

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