【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第22章 FINAL FANTASYワールド
アトラクションの最後には、大きな大きな鉄の身体と剣を振り回す巨人も出てきて、「あっちだ!」「こっちにもターゲットがあるぞ!」と二人でわぁわぁ言いながら一緒に狙い撃ちをしたのがとっても楽しかった!
「イグニスのアドバイスのお蔭で、後半は近くの宝石になら当てられるようになったよ!
狙って当てられると気持ちいいね!」
「そうだな。グレイスも上手くコツを掴めたようで何よりだ」
最終的にスコアはそんなに大きくは伸びなかったけど、『狙えて打てるようになった』という達成感で私は大満足だった。
カートを降りてみんなのスコアを聞くと、上から順に
イグニス、プロンプト、イリス、グラディオ、私、ノクトお兄ちゃんという結果だった。
うそ、ノクトお兄ちゃんが最下位なんて意外すぎるんだけど!?
「うわー…イグニスがダントツで一位なの妙に納得…
でもさーどったのノクト、こういうの得意っしょ?」
「確かに意外だな。銃に不具合でもあったのか?」
「いやそういうワケじゃねぇんだけど…まぁこういう時もあんだよ」
「すげぇじゃねぇかイリス、オレより高得点なんてよ。
こりゃ兄貴として油断してらんねぇな」
「あ…あの、違う! 違うの!」
皆口々に結果の感想を話していると、突然イリスが話を遮るように大きく声を張った。
「あのね、私、一人じゃこのアトラクション全然上手く出来なくって、ノクト途中から自分の銃置いて、ずっと私と一緒にやってくれてたの。
だから私の得点はノクトが取ってくれたのと同じなの…!」
「あ、イリス…! それ言わなくて良いっつったじゃん…」
「そうだったんだ、わ、ノクトお兄ちゃん優しい~!」
基本いつも優しいけど、動物と女の子には無自覚でより一層優しいんだよね。
イリスもノクトお兄ちゃんに手伝ってもらいながらアトラクション楽しんでたのね。それは惚れちゃう…いや、惚れ直しちゃうよね~。
ノクトお兄ちゃんも罪作りな人だなぁ。
「ノクト、男前じゃねぇか!
よし、ノクトのその男気に免じて、飲み物はオレが奢ってやる!」
「マジ? サンキューグラディオ」