【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第22章 FINAL FANTASYワールド
乗り場に着くと、屋内は少し暗めに作られていた。
カーバンクルの額についているルビーと同じ赤い光が出る魔法の銃で、アトラクション内にある宝石を沢山狙って高得点を競うルールみたい。
ベルトコンベアーに乗って次々と流れてくるカートにそれぞれ乗り込んでいく。
「グレイス、暗いから足元に気を付けるんだぞ」
「う、うん。ありがとう」
イグニスがさりげなく手を引いてくれてドキドキする…!
朝の車の乗り降りの時もだけど、紳士的な振る舞いがいつもほんと自然で似合うんだよね…。
一人心の中であわあわしつつ座席に座ると、目の前には小さな子どもが喜びそうな色鮮やかな銃が置いてあった。
「これを使うんだね。よーし頑張るぞぉ」
「ふふ、オレも負けてられないな」
カートが進んでいくと、そこには巨大な子ども部屋のような空間が広がってくる。
積み上げられた絵本、積み木、おもちゃの車…全部が全部、こちらが小人にでもなったのかと思うくらい大きいのだ。
それらのおもちゃの隙間などに、ターゲットとなる色とりどりのキラキラと輝く宝石は散りばめられていた。
「わ…わ、何このスケール感…すご」
「全くだ、圧倒されてしまうな」