【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第22章 FINAL FANTASYワールド
顔を赤くしながら頬を膨らますグレイスを微笑ましく見つめながら、ノクト達にも声をかけ、グラディオとの集合場所のエントランス方面へと移動する。
開園前だというのに、既に結構な人が集まっていてこの施設の人気の高さを再認識する。
(これは本当にノクトとグレイスをしっかり見ておかなければな…)
改めて気を引き締めながら周囲を見渡すと、明らかに周りより頭一つ分飛び抜けた男の後ろ姿が目に入った。
「あ、ねぇノクト、あれグラディオじゃない?」
「マジだ。あいつデケーから人混みでもすぐわかるな」
「おーい、グラディオ~こっちこっち~」
どうやらプロンプトもその存在に気付いたようで、大きな声で呼びかけると「おう」という返事と共にグラディオとその妹のイリスがこちらへ向かってきた。
「おうノクト、お前ちゃんと朝起きれたのか?」
「起きたからここにいんだろーが」
「はっ、違いねぇ。
そうだプロンプト、イリスとは初対面だったよな。
妹のイリスだ。今日一日よろしくな」
「初めまして、イリスです」
「初めまして! オレ、プロンプト。
あ、オレには敬語ナシで全然良いよ、よろしくねイリス!
いやぁ、イリスはお兄さんとは似てないんだね~良かったね~」
「おいプロンプト、どういう意味だそりゃあ」
「そんなの、そのままの意味に決まってんでしょーが。ね、ノクト?」
「あぁ? オレに振るなよ。
まぁでも確かに? 城から抜け出した先、雨の中で初めてイリスの顔見た時は、まさかグラディオの妹とは思わなかったわ」
「えっ? なになに、初対面がお城抜け出した先ってどういう状況?」