【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第22章 FINAL FANTASYワールド
(ノクトも色白な方だとは思っていたが…グレイスはそれ以上だな…)
半袖とショートパンツという、いつもより多くさらされたグレイスの四肢にドギマギしながらも、平静を装って、一呼吸ついてから車を発進させる。
(出来ればあの素肌や脚は誰にも見せてほしくなかったが…
そんなオレの煩悩はともかく、今は完璧な安全運転に努めなければ…)
開園時間前に着くように出発したので、早朝ということもあって車はスムーズに進む。これならグラディオとの集合時間にも余裕をもって間に合いそうだ。
「イグニスの運転、初めて乗ったけどすごく上手だね。
穏やかな乗り心地で安心する」
順調に車を走らせていると、ふと隣から嬉しいことを言われて自然と頬が緩む。
「そうか? ベテランショーファーの運転に慣れているグレイスにそう言ってもらえるのは特別嬉しいな」
「うん、本当だよ。イグニスの優しい内面が、運転にも表れてる感じする」
「それはそれは」
にこやかな笑顔がこちらに向けられている気配を感じてチラリと横を見れば、想像通りの柔らかいグレイスの笑顔が目に入る。
運転中で、このグレイスの笑顔をゆっくり見れないのが非常に残念だ。