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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第22章 FINAL FANTASYワールド


「いや、決してそんなことはない。
見たことのないグレイスの印象に目を奪われていただけだ。

グレイスはカジュアルな服も品良く着こなせるんだな。今日の為に服を悩んで選んでくれたことも嬉しいよ。ありがとう」

「め、目を…!?
ちょ…、イグニス褒め過ぎだから…!」

いつもの如く、赤らんだ顔を手で押さえ恥ずかしがるグレイスを可愛らしく思うと同時に、後ろから控えめに発されたプロンプトの「ヒューッ」と囃し立てる口笛がかすかに聞こえてくる。

昨晩ノクトの部屋に泊まった際に、今回のことはオレとグレイスの関係性上、二人で出掛けたりすることが難しいことを知ったプロンプトがセッティングしてくれたのだと聞いた。

それに対して感謝を伝えても
『オレらはオレらでフツーにFFワールド楽しむから気にしないで』
『イグニスもグレイスとデート気分味わってきてよ! そんで、出来れば…頑張って。
オレもノクトと一緒で、二人が今よりも良い関係になれるの応援してるから!』
と恩を着せる様な事は少しも言わず、むしろ快くエールを送ってくれた。

これを聞いて、改めてプロンプトのような気の良い人間がノクトの友人になってくれたことに感謝と、ノクトに人を見る目があることに安心したし、オレ自身も純粋に心から嬉しかった。

そうやって背中を押してもらったこともあり、今日は二人の前でも躊躇いなくグレイスにアプローチしていくつもりだ。

「いやいや褒め過ぎじゃないよ~! 今日のグレイスはお肌も出てていつも以上に魅惑的だからさ!
これはちゃんとナイト様に守ってもらわなくっちゃ!

ってことでイグニス、大切なお姫様をエスコートしてあげてね! ほらほら!」

そう言いながらグイグイとオレとグレイスを押し近付け、二人並んで歩くように誘導してくれる。
そっと後ろを振り向き、目線と口パクで『ありがとう』と伝えると、右手で親指を突き出してグッドのサインを作りながら歯を見せてニカッと笑うプロンプトの笑顔に再び励ましをもらった。

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