【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第21章 新生活
「ねぇノクト…あの二人って、あーんなに距離感近いのに、ほんとにまだ付き合ってないの?」
食べさせあいっこをする二人を見たプロンプトが、スマートフォンをいじりながらくつろぐノクティスにひっそりと声を掛ける。
「ねーよ。
つかお前クッションのニオイ嗅ぐの今すぐやめろ。
さっきから隣でスンスンスンスンうるせーんだよ。
マジでイグニスにキレられても知んねーぞ」
「ぶふぉっ!? ゲホッ、ゲホゲホ!!
や、やだなーオレそんなことしてないよ!? ノクトの気ーのせいだって、気のせい!!
そ、それにしてもまだ付き合ってないなんて意外だなぁ〜、あははは。
でもさでもさ、お互い好き同士って知ってるんでしょ? しかももう1年くらい。
グレイスにも色々考えはあるんだろうけど、イグニスがグイグイ押せば何とかなるんじゃないの?」
小声で話す2人に、「これだから恋愛経験のない奴は…」と言わんばかりの口調でグラディオが加わってくる。
「いいやオレはわかるぜ、イグニスの気持ち。
相手のことが大事で、好きであればある程、
そのコの気持ちを優先したり、尊重してあげたくなるってもんだ。
ま、童貞のお子ちゃまプロンプトにはわかんねーかもしれんがな」