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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第21章 新生活


--男三人、洗面所にて--

「すぅーーーー…はぁーーーーー…すぅーーーー…

はぁぁぁ~~~良いニオイ~~~~~」


「ちょっと待って、オレに最初に入らせて!」と先頭を歩いていたノクトを制してプロンプトが一番乗りで洗面所に入るなり深く深呼吸をし出した様子を見て、その後ろでノクティスとグラディオは露骨に顔をしかめていた。

「プロンプト…お前、マジで何やってんの?」
「洗面所で良いニオイって…童貞拗らすとヤベーな」

「童貞言うな! それにまだ高二で童貞は別にフツーだし!

いやぁ…柔軟剤とか女の子用の身だしなみアイテムとかのニオイの中に、グレイスのニオイも混ざってる気がして………堪能してた」

「堪能してた…って、本気かよ…。

お前それイグニスの前でぜってー言うなよ? ブチ切れられっぞ」

「あー確かにイグニスは嫉妬深そうだからな。
この先もノクトと友達続けたいんなら確実に黙っとけ」

グレイス家に来る前にノクトの家に集まった時に、グラディオもイグニスとグレイスの関係を聞いたところだった。
長年、グレイスの想い人をあさっての方向へとあらぬ勘違いをしていたグラディオの誤解がようやく解かれた瞬間だった。

古くから知る友人のイグニスに関して、ノクトを初めとする大切なものへの彼の確固たる意志、
執着と紙一重なのではとすら感じる程の強い忠誠心は昔からよく知っていたので、『くれぐれもだぞ』、とプロンプトに重ねて注意する。

「言う訳ないでしょ! てかもしこんなことしてるのイグニスに知られたら、そっからグレイスにも伝わるでしょ!?

そしたらオレグレイスに確実にヘンタイ認定されちゃうじゃん!!」

「ヘンタイっつー自覚あんならやめとけよ…」
「だな」

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