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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第21章 新生活


二人で食器やカトラリーを運んだりして、向き合って席につき、他愛もない会話をしながら食卓を囲む。

「一人暮らしはどうだ? 少しは慣れたか?」

「ん~~~まぁ、ね。でも思ってた以上にやること一杯で大変かも。
今までどれだけ人のお世話になってたのか実感してる。
イグニスはどう? この春から正式に王都警備隊に入ってくれたんだよね」

「はは、そう気付けただけでも十分な収穫じゃないか。

オレの方は…そうだな、身体は鍛えていたから一応訓練にはついていけているが、大勢の先輩たちの顔と名前を覚えたり、雑用をこなしたりと、わかりやすい新人生活を送っているよ」

「イグニスでも? そうなんだ…ノクトお兄ちゃんのお側付きのお仕事もあるのに、いつも色々頑張ってくれてありがとう。

身体、大事にしてね」

「ありがとう、グレイスにそう言ってもらえるだけで疲れが吹き飛ぶよ」

その言葉を体現するかのように、ペリドットの美しい瞳を輝かせながらイグニスが心を鷲掴みにするようなにこやかな笑顔を見せ、
それを見た私の心臓がまたひとつ、ドキリと大きく跳ねた。

「もう…またそんなこと言う…」

「本当のことだから仕方ないだろう。

…ふっ、それにグレイスこそまたほんのり頬が赤くなってるぞ」

「知ってる! 言わなくていい!」

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