【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第21章 新生活
「え…いや…来てほし、い…? けど、二人っきりはあんまり良くないような…」
「も~そんなこと言わずにサクッと既成事実作っちゃいなよ。
この間グレイスが『リベルトと結婚する』なんて言い出したのを見て私は決めたの。
またグレイスが考え込み過ぎておかしなこと言い出さないように、ハッキリとイグニスとの関係を押していこうって決めたの。
ほーんとグレイスってばいつも周りのことばっかり考えて…自分のこと、もっと大事にしてよね」
「いや既成事実って…あはは、応援ありがとう。
何ていうか…私はみんなに命を賭けて助けられたり支えられて生きてるから、それに恩返ししなきゃいけないっていう気持ちが小さい頃から強いんだよね…」
「それはもう十分してるし、グレイスが幸せになりながらも出来るでしょ。だからイグニスとのこと、前向きに考えてね。
…ってことで、いつイグニス呼ぶ?」
「え、ぇえっ!? ちょっと待ってよ…!」
ついていけてない私を置いてけぼりに、ヴァニラがポケットからサッとスマホを取り出してきた。
「大丈夫、最初から二人きりが気が引けるなら私も同席してあげるから。
ほらグレイス、こういうのは勢いが大事。
はい、スマホ出して。スケジュール確認して」
「うぅ…絶対来てよ!? 直前になって『ごめ~ん用事が入って行けなくなっちゃった、二人で楽しんでね』とかナシだからね!?」
「あれ? バレちゃってた?」
「も~! こらー!!」